こんにちは。刺しゅうのお店の小瀧です。
アンシャダンレギュイユ・アンバサダーの皆さまとデザイナーのクリステル・グースとの第一回目のミーティングを行いました。
アンシャダンレギュイユ・アンバサダーって誰?何をするの?
日本でフランス刺しゅうアンシャダンレギュイユのすばらしさを
伝えていただく大使の役割を担った皆さまです。
ワークショップでの講師をしたり、アンシャダンレギュイユの
キットを販売したりと幅広く活躍していただけます。
ドキドキの初顔合わせ
フランスと東京、岐阜の3拠点をつなげてビデオ会議をしました。クリステルは自宅からの参加で、最初はちょっぴり緊張したものの和やかな雰囲気でお話しすることができました。
クリステルの自己紹介からスタート
クリステル・グーズ・エルバズです。49歳です。エリオット、クロエ、ルーカスの三人の母親です。南フランスのツーロンで生まれたのち、25年間パリで過ごしました。今は山が好きなので、山から1時間と離れていないリヨンに住んでいます。
確かにフェイスブックをみると山で楽しんでいるクリステルさんの投稿が多く掲載されています。
趣味は旅行とスポーツ、そして健康のため瞑想をよくします。そして何より大好きなのは刺繍です。刺繍はマーガレットおばあちゃんから学びました。
アンシャダンレギュイユを立ち上げたのは14年前ですが、4年間の広告代理店勤務と同じく4年間のエアーフランスの客室添乗員を経験しています。客室添乗員時代では、いつでもどこでも刺繍ができるように刺繍道具を携帯していました。
マーガレットおばあちゃんに学んだことと客室添乗員時代に積み重ねたノウハウが今のアンシャダンレギュイユに活かされているのですね。
今日はアンバサダーの皆さんと会えることをとても楽しみにしていました!
アンバサダーに期待することを聞きました
アンバサダーの皆さんには私が今も行っているように、フランス刺繍のすばらしさを伝えていただきたいと思っています。
クリステルはワークショップでより多くの人々に実際に針を動かしていただくことの大切さを伝えました。
はじめて私のデザインを見る人は大抵「私には無理…」と思い込んでしまいます。でも実際に手を動かしてみると多くの方々が「私にもできる!」と実感して喜んでいただけます。
スペイン、ブラジル、インドネシア…世界各国を行き来しているので、なかなか日本へ行く時間がとれません。そこで、私が信頼している日本のパートナー、「刺しゅうのお店」とアンバサダーの皆さまにその役割を担っていただきたいのです。
クリステルのソーイングテクニックを紹介
アンバサダー同士の自己紹介をし合った後、クリステルの自己紹介ソーイングテクニックの紹介へと移りました。
針は9番、フープは直径10cmがベスト
針は数字が大きくなるほど細くなります。クリステルは9番を推奨します。フープ(刺繍枠)の大きさにはそれぞれ好みがあるかもしれませんが、しっかりと張りを持たせるために小さめの直径10cmの枠を推奨します。
針は糸の色の数だけ用意する
糸束から1本だけ取り出して二つに折り、丸くなった輪の方から針穴に入れます。この作業を何度も繰り返すのは大変なので、クリステルは常に色の数だけ針を用意して糸の入れ替えを極力しないようにします。
クリステルは糸に結び目を作らない
一番特徴的なのがスターティングとエンディングです。スターティングは2つのテクニックを紹介しました。
大チャンス!アンバサダーからの質問に丁寧に答えるクリステル
QAの時間ではアンバサダーから様々な質問をいただきました。
ステッチの方向を角で折り返す時にきれいに刺繍するのはどうしたらいいの?
クリステルのフランス刺しゅうの特徴でもある、細かくてきれいな模様を出すためにはちょっとしたテクニックがいるようです。
折り返し地点まで針を通したら、裏に針をして1~2目分糸縫ってきた糸に絡ませるように糸をくぐらせ戻ります。次に折り返し地点まで針を戻し、新たな方向に向かって縫い始めます。
こちらを説明した動画が、以下のステムステッチ動画の2分10秒あたりから説明がありますのでご覧ください。
アウトラインステッチとステムステッチの違いは?
各国によってステッチの名前が異なるので同じではないかとのことでした。クリステルのステムステッチは、下から上へと向かって指すのが特徴のようです。
チェーンステッチの渦巻は、どこから始めたほうがいい?
10月に行われるQuilt and Stitch Showでのワークショップで使われる羊のデザインにある渦巻ですが、外側からスタートしたほうがいいですか?内側からスタートしたほうがいいですか?
どちらからでもやりやすい方から始めてOKです。内側に行くにしたがって、チェーンステッチが細かくなるので丁寧に作りこむときれいに仕上がります。
裏がきれいに始末できる方法とは?
結び目を作っていないのに裏がゴチャゴチャとにぎやかになってしまいます。どうしたらいいですか?
クリステルのソーイングの特徴の一つで、最大の特徴でもある糸の始末。本当に裏がいつもきれいなのです。
刺繍をするほとんどの人が聞きたい質問ですが、残念ながらタイムアップとなってしまいました。この日はこれからブラジルでワークショップを開くための出張直前でした。
しっかり答えたいので裏側の写真を「刺しゅうのお店」スタッフににメールで送って。原因をじっくり見てみるわ。ほかのみんなも質問があればどんどんメールで聞いてね。
そう伝えて第一回目のアンバサダーミーティングが終了しました。クリステルは、アンバサダーの皆さんと顔合わせできたこと、質問を積極的にしていただき、熱意を感じたことがすごくうれしいとコメントを送ってきました。
今後もアンバサダーミーティングを開催したいと思います。
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